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[フランス]証拠保全Seizureと損害賠償を含む仮差止判決
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[フランス]証拠保全Seizureと損害賠償を含む仮差止判決

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竹下敦也弁理士の記事が日本知的財産協会「知財管理」に掲載されました。

[フランス] 証拠保全Seizureと損害賠償を含む仮差止判決

弁理士 竹下敦也

日本知的財産協会 知財管理 Vol. 70 No.8 2020

抄録 フランスの特許訴訟には、Seizure(日本の証拠保全または査察に相当)があり、また短期間で製造販売の差止がされる仮差止の制度もある。特許訴訟が毎年350件程度提起されているが、その判決内容を日本語で示す機会はこれまで多くなかった。本判決は、仮差止が請求された事案ながら、同じ事案の中で、Seizureと損害賠償が併せて請求され、その措置が命じられた注目すべき判決である。フランス特許訴訟の特徴的な要素を含む本事案をその判決文に沿いながら、フランス特許訴訟制度の説明を試みたい。

目次  
1.はじめに
2.フランスの特許訴訟
2.1 フランスの特許訴訟の概要
2.2 フランスの証拠保全Seizure
2.3 損害賠償額の決定方法
3.パリ大審裁判所 2019.03.07判決
3.1 事案の概要
3.2 請求の内容
3.3 判決の内容
4.(補足)判決後の扱い
5.判決の注目点
6.おわりに

1.    はじめに

フランスの特許訴訟は強力なSeizureをフランス革命直後より有することで知られる。2004年の欧州指令により欧州各国で同じ趣旨の制度が整備された。また欧州統一特許裁判所の中央部がフランス・パリに置かれることも2013年の協定署名により確定している。
フランスの特許訴訟は、毎年約350件提訴されており(商標意匠は別途約750件)、権利行使に対して活発な国といいうる。
本稿では、仮差止の請求事案において、仮差止とともに証拠保全及び損害賠償の命令が下された注目すべき判決を解説する。

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[フランス]証拠保全Seizureと損害賠償を含む仮差止判決